春の夜の 朧に映る 君の影 せせらぎに 水面に映る 月の影 闇の中 花にも似てる 薫りにて...
「違えた時代を悲しみもせず 咲き尽くさば真となり・・・」 吹き荒(すさ)ぶ 雪に抱かれ さんざめく 風と諸共(とも)に...
夕陽映る 冷たき水面 秋津誘うように 揺れたすすき野 忘れないよ 綺麗な笑顔 風にそよぐ髪が 金に輝く...
月霞む丘に 少年は一人立っていた 紅く咲き誇る 奢侈の花に囲まれ 腐り落ちていく 白い肌を削り...
蛍舞い踊る川辺で 浴衣似合う子供 二人肩並べて覗く 線香花火 数多の光に溶ける様に 君を照らす花火...
花がひらひらと 舞い散る姿に溶けて 風はその胸の 虚ろな願いを運ぶ 月に祈れ 醜い憎しみを込めて 聞き届けよう 君の願い...
花の雪が散りて 積もるは溶けぬ想い 狂い咲く木々の下 独り 空を仰ぐ 枝先を離れ はらり舞いおちる...
甘い花の香り誘う 幻はオアシスの罠 乾く唇 砂を拒む 意思は儚くて 熱い風に身体揺れて 汗は微か熱を冷ます 消えた足跡 探す指に 灼けた花が触れてる...
夜の路地 曲がり ざわめく街 君に借りた うたを 聴きながら歩く 何度でも電語して 声だけで元気になるんだ 「星にひとつだけ 願いをこめて 君に贈るよ」...
薄雲に隠れ月明かり淡く輝き廃墟を照らし始め 立ち尽くす僕等の足元には瓦礫が積み重なり崩れる悲鳴が聴こえる 重い空気と共に雨が降り水溜りが円を描いていく 止まった秒針も動かぬまま時は流れ 月は今尚、廃墟を照らし...