あぁ 見透かして瞳のその奥を 隠さずにいて不安を摘む耳を 緩やかでいて記憶の置き場所よ...
貴方しか見えない 気付いたら篭の鳥 書きかけの恋愛小説を...
今日も昼間から見下せる相手を探すのに無我夢中で 見つからないよ、と困ってはまた手を差し伸べられる 「ボクでいいかな」とか、その大きな背中が気に食わないの・・・わかる?...
夢が覚めた時の様に 不安定な気持ち “僕の世界はここでいいの?”と...
冷めた黒で飾る森のざわめきさえも この手でさらえそうな透明な夜 澄んだ水の音で空の箱を満たすの...
完成できないのは覚めてしまったから 木々は色を止め深い眠りを見る 展開できないのは名を知ってしまったから...
この町は相も変わらずも不機嫌で 浮かび上がる雨の軌道さえどうかしている 「さぁ、早く逃げなさい」 言われなくたって 解き放たれた夜が音と僕を狩りに来る...
「私はもう歩けないの こんな折れた足じゃ何処にも行けないの でもきっとそれがいいから...
約束を守るなら空 まだ見ないでいて。 夕陽は熔け、その光の行く方 終わりそうなオレンジ...
眠り始める青空に 笹が奏でる子守歌 遠い場所で同じ月を...