鳥はその空が消えるのを恐れ やがては羽ばたくことをしなくなって 雪はその声を奪われることに...
たとえばある恋に疲れた人魚だから 秘めた感情などグラスに沈めて さぁ、共に泡となりましょう...
ねぇ 僕、今日は何の日だったっけ。 あぁ 僕、何かあった気がするね。 相変わらず広すぎるこの部屋は...
何気無く思い出す 忘れてたあの夢は いつの日の帰り道、高台で見た景色...
あの遠い空に少しでも近づきたいと願う僕ら 踊るほど加速する鼓動はきっと鳥さえも敵わない 空気を鳴らして 高ぶる心 リズムに身を任せて 跳ねる感情...
「僕以外の全てが正しい」 なんて愚かで幸せな生き方 鎖に繋がれれば迷うことは無い...
街の外れの奥 眠るガラクタ達 目を覚ました私 誰かねじを巻いて? 片足の姫君 上手く踊れないの でも塵(わたし)に未来(あす)は ないから関係ないこと...
火傷して叫ぶ世界を染め上げるだけの色を この腕の中から探し出せないでいて 落下して嘆く世界を確認するだけの意味を この耳に届ける風は今はもう吹かないでいて...
5番街を行く黄昏 空気は音を枯らして どの季節の体温かさえ...
口付けにかけた呪いを 溶かすほどの熱で以て 頷いて 叶うことなら...