甲乙付け征く旅を 続ける御鞘の咄 黒錆付く手が 管に乗った 瓦落吐瀉 無様に為って 辛酸を舐め 鬮って 何某かを捨て...
森閑の中 方舟に無を慕い 泰然と縹渺 遅くに呑めぬ衷から 物触りに優しい日の陽色が凍てついて...
ね、 情の在るものを創りたい でも何故だか無機物しかできない...
手乗りの玩具の鮮しさ 樋地に疏して下す 委棄の熟れ残りか 惜 取り替わり生え変わり流れ...
定まらない連鎖の渦中 活用せず冥へ捨て置く 反不動正典を ただ捲る中 目眩く脳の片鱗を 這うように鳴り響くだけ...
―*―*― ずっと同じ物語を繰り返し読んでいる。教訓など何もない退屈な物語だ。 そうすれば私は、言葉を交わせるから。...
分かんない正体 募り侵して 不貞る文脈の排他を厭いて 不甲斐ない動態 増しを願った...
(氷菓子 食べたい 10段乗ったやつ) (氷菓子 食べたい 10段乗ったやつ) 氷菓子 食べたい 10段乗ったやつ...
夕凪、闇が覆う久来の中 鎖糸が解れ 凛冽 潜み兼ねて 凍傷が嵩む既堆に潰されていた 四方 精神病に悴む 氷上。不凍を謡う 言い伝え 頼りに結びに無動明音を...
横たわり既に 目覚めは朧して 朽ち果てた家屋 壊れた肖像 影形すらも見慣れぬ身辺...