欲しいと強請ったのは忘れ種 暗黙 体内を泳ぐ 待ち焦がれて焦げてしまいそうな魚...
何か変化はあっただろうか 何がどう響く 触れる事を許して...
似たような遣り取り重ね老い死んで お互い様 雲の上 地の果て 夢ばかり見えて...
あたなもさようなら 寒々しくなって 疎ら 惨めな姿で...
水の粒が爪先で飛び散った 寝たきりになった夢 起きないから奪いたくて 金魚鉢で砂泳ぐ 絡まる指先泳ぐ...
最後になって一番素直になれた 愛してるから大丈夫もう 両手いっぱいにあるから少しでも...
「あなたはきっと大丈夫」 卑怯な心 深く染み入り もっと欲しいとは言えず...
孤独を与えられた 夢を見せつけられた 願いは届かない 叫びは聞こえない 希望を巣食うのか 俺はまるで別人で 見捨てるのは愛が無い訳じゃないから...
尽きる事ない虚ろな目をして 何時も通りひとつふたつ数え 絶え間なく生まれ続け死に続け...
見えない鎖 踏み付けられた花束 散らばった花弁が可笑しくて 変わらない変われない毎日で...