部屋で干乾びた お魚の骨 水を注いだら 泳いで逃げた 台所はいつも 雑巾の臭い 冷蔵庫の中に 飲み物がないない...
この手がほどけて 別々の明日を迎える事になるから 泣き崩れている幼い自分を慰めていた 気が遠くなるように吸い込まれていた...
捕食された瞬間 視界は理解へと 身を肥やした すべての弱者は強者へと ささやかな 抵抗の術は奪われて 虫も人も そんなに変わらない...
毎日 毎日 なんかもやもやする 愚痴 愚痴 悪口 不幸自慢大会 昼下がり 某日某所にて 何処へ行っても 背比べばかり...
穴を埋める食事だ 割れた器並ぶ 肉の奪い合いばかり 満たされないディナー 輪廻 裸の服 曖昧な 愛無いな 埋葬 ご機嫌いかが 頂きます 手を叩こう...
一人きり真夜中 穴だらけ 埋まる事はない 虫が湧いてきた 虫籠を抱えた屍(しかばね) ああなるのが結末 嫌だね...
いつも遊んでいた お人形に話しかける 返事がないの 真っ赤っ赤 絵の具 お絵描き 歌いながら 帰ってこないパパとママ 終わらないお留守番 夢の中の世界 壊れたガラクタ達...
苦い苦い苦い苦い ナス科の野菜 苦い苦い苦い嫌いと皆に嫌われてるけど...
ねえ 許せない 手首をなぞる 醜い顔歪ませては震えている それは狂気 深い憎しみ...
小さなオモチャ箱 僕らにとってこれが世界なんだ ほらまた僕らを並べて 数字で整列させる...