君に見えなかったはずの風景が、そっと瞼の裏を浸していく様を 君と見たこと、忘れたまま 光を失って久しいその眼は、セピアの映像に縋りついていた 君の手をとって逃げようとした、僕の背中を呑みこんでゆく...
数えきれない 色褪せもしない 際限ない物語を 追い続けたい 一秒ごと変わる風景のなか 隠れた光を こぼさないように 焼き付けるんだ...
夜空の光 流れ星が きらりと 流れるのです 君が 消える恐怖で 心が 押し潰されそうに なるんだよ 時が 時が 過ぎて また過ぎてゆく 僕は 大丈夫だけど 君は 大丈夫なの？...
いつの間にか暗い道にきて 行くあてもなくなって 途方に暮れている そんな生活でも 景色はいつも変わらず 同じ日々歩いてる 今を変えようとしても あまり変わらなくて...
偶然を待ちわびる日々は 終わりにしよう ラストチャンスと決め込んで 今駆け出そう 何年経ったら 本当の自分に気がつくの？ 声を押し殺し 風に逆らわずに生きてきた...
夕闇の訪れ 争いの終息 降りしきる雨が この身を濡らした 始まりは唐突 咽返る慟哭 運命の過酷を 泣き歌いましょう...
静寂だけ包む夜を 居場所なのと決めつけたり 今更繰り返して 声あげて声枯れ声失くすように...
優し過ぎる躊躇いは 弱虫な僕の言い訳 本物の強さ手に入れたい いつか 呆れるように焦れるように...
右の目 視界が歪んで溺れたんだ 魚眼の国へと引きずり込まれていった 呼吸の仕方を忘れてしまうような...
いつもと同じスピードで流れる時間の線上で 僕らはいつも何かを失って 何かを得る 確かなものを只ひとつだけでもと探してたんだ 今では少し大人びた表情-かお-さえ、板についた...