消し忘れたテレビの 電源を消そうとして 探したが見当たらない リモコンを無くした日の午後だ 昨日の雪がウソのよう 何故か感じる違和感 天気予報を求めて 行き着く先はリモコンがない...
雨の日は 庭に出て さりげなく 聞こえてくる 弦の音 身をゆだねながら 赤い薔薇 手折ろう 彼(か)の夢が 続くなら...
初めて会った あの時すぐに分かった 「きっとコイツとは合わない」 (アンタほんとむかつく!)...
昔によくケンカしたのは 「サンタがいるのかどうか」で 現在(いま)じゃそれよりも クダラナイことで頭を悩ませるばかり...
行く時が 攫う氷塵 かがり火が嗤う道のり 「旅人よ この冬の終わりは?」...
ゆっくり足跡をつけて歩く たまに君の横顔をちらり 昇る白い吐息赤い頬...
この世界を受信拒否しても 絶えず流れ込む 君のノイズ また繰り返す 十三月の雪が 傷を撫でた...
朧げな季節に菫が揺れてる 少し早すぎると君は言うか 残り雪はただ溶けて消えてゆく...