迷う必要もないくらい ちゃんと私はいつもそばで あなたの想いもひどい痛みも 一緒に感じていたでしょ? 何をこの距離で 黙ることがあるの? 覗き込むほど隠すような あなたを写す銀時計...
二つの黒を呑む銀が まだ明滅している間に 温い缶で飲み干したい...
夕立をひとりで 彷徨い歩く 赤い靴散らばる 森の奥深く 庭師が差し出した 楽園の罪 疑わないまま 微かに歯を立てる...
銀の夢が落ちる場所には 黒い雨が降って 街も人も優しささえも...
千の聲(こえ) 万の夢 踏み越えてゆけ 追い風よ 強く 我らを撃て 見上げた空には星 地上には夢の骸 砕く足音 魂の無念が 栄光までの唯一の道...
(男)カラオケしようよ コブシを効かせて… (女)お誘い上手ね 引き止めるつもり… (男)月影彩る 街のあちこちで (二人)銀ギツネとタヌキのばかしあいさ...
あなたの落とした夏は金の夏ですか、銀の夏ですか、それとも―― 夏は嫌い 世界全部高揚して 自分だけが置いてけぼり食らうから...
白はアカルミ 黒は空蝉(うつせみ) 天秤(はかり)にかける 私の心臓(ココ) 白はレプリカ 黒は嘘吐(つ)き 大嫌い 首吊りの日を笑う...
そっと開いたドアの向こうに 壊れそうな世界はある 朝が来るのか 夜になるのか...
星屑さらさら あなたへと走る音 泡沫なんでしょ… つぶやいて見つめあえば...