儚き夢 引き結び ひたむきにあなた思い入る 燃ゆる心 ひさかたの空へ 風に舞う如く天翔けよ...
黄昏に踊る魂 道標の北風 教えておくれ 彷徨える娘の往く道を 煌めく氷のティアラ 霜の衣翻し そっと囁く祈りの詩 時を越えて...
唄へや 泡沫の あはれ、恋しき昔 唄へや 忘れじ 胸に隠せる、罪科さえ...
衣手(ころもで)を映し出す 明け待ちの朧月(おぼろづき)よ 恋しさを ただ隠す様に 湧きたつ白 春霞(はるがすみ)...
絶えず廻る季節越えても 色褪せることのない恋の華を咲かせましょう 貴方を追いかけて早幾年 廻る廻る風車...
一つ目の交差点 二つ目の大回転 三つ目の反転で...
レン リン 君にあずけし その わが心 君よ あずかりし この 玉色の 永久(とわ)に 光続けん こころ 光続けん...
☆春の風に 吹かれて今は 木々のせせらぎを 歌い続け 抱えきれず 舞い散る花は 風に乗って 遠く飛んでいく...
「今はもう昔の…」と 御定まりの口上で奏う 傾城が華と呼ばれし妓の唄 艶に三味ひとつ 「あれ見やれ」と太夫の道中誰ぞの声がすりゃ...
退屈の羽衣(ころも)纏い 十六夜に抜け出した月の都 あの都は穏やかなれども 音もなく桂の樹が揺れるだけ 喧騒に満ちた下界 天つ風届けるは響く調べ...