空に手を伸ばして 深く息を吸って 肩に乗せた荷物 少しずつ消えてくから 歩き疲れたとき そっと振り返ると...
滲んでく記憶と乾いてくアスファルト 耳鳴りの様に残ってく雨の音 澄んでく夕景 霞んでく君の影 メランコリックな空に 仮初のリフレイン...
失ったものの方が いつの間にか多くなって 踏み砕いた空蝉が...
まずは片足から。そんなふうに いつから、君の方へと寄りかかっていた。 それは、歪みがかる遠い記憶。...
昇りかけた陽の光 よどんだ気持ちを替えたら 喧騒の部屋 出て...
握り込んだ掌の中のロケットと しまいこんだ約束の中に君がいて 白く塗られた部屋から出ようとした...
見透かされた氷の渦を溶かしていく 不思議な国はまだ目覚めていないから どうか眠らないで 机の上 逮捕状 秘密、愚かな蜜を吸う...
la 【陶酔】(ユラユラ) lalala 【蹣跚】(フラフラ) 「ほら」 道+化=の様に泣き笑い 【クラクラ】(こうこつ)と 夢を語り尽して...
夕闇 落とす 影法師 鳴り響く 鐘に 絡めた糸(ゆび)は ほどける 歪んだ 世界...
青にも似た紫の色 似合いもしない花束ね グラス越しに今宵も 何度目かの同じ夜 触れられて 撫でられて 吐息混じりに 体交わり...