雷が落ちたような 激しい衝撃 始まりは数あれど...
此処まで来い 宴をしよう 夕闇を偲べ、赤 背徳を忍べ、赤 手招きが上手なら好色を呼べよ 無意味を嫌った、赤 無様を纏った、赤...
昨日の鳥は どこまで飛べたか くすんだ空の 先は見えない 見送る影は すぐ見えなくなった 帰っておいでよ 何度も呼んだ...
重ねた罪の彩、忘れ彷徨う身体 あなたに囚われる深い赤を描く 走る鼓動、身体忘れ...
遠く揺れる景色なぞる 紅く滲んだ雨の雫 消えぬ記憶をただ抱いて 見えぬ暗い道をただ進む...
紅く舞い踊るのは夢の花 夜空を照らす唯一無二の花 焦がれた胸の奥で泣いている 誰かの心に咲く花 白い季節には抑えきれない悲しみを抱いて そっと流る滴には遠い日々 儚い影が滲んだ...
儚き光は人の夢 水面に浮かんだ銀の月 まぼろしだと知りながら追い掛け あなたの幼きその指が...
過ぎた日の夜 呼び覚ます嘘 注ぐ美酒に酔う 月も嘲笑う 終わったんだろう 誇る君は優越かい...
蒼き月 全てを包み 安寧を齎(もたら)す 紅き月 全てを覆い 混迷を齎す 双つの月沈み 陽が昂る 光射す下(もと)には 遮蔽多く...
終わりを告げる三日月 現世と黄泉の狭間 言の葉無くとも...