誓いに染まる 紅の旗 艶やかに染まる 紅衣 焼ける荒野を 独り走り抜ける...
揺らめく千の息吹結ぶ 嗚呼 紅天舞歌 彼方廻る輪道 時を刻みつけ 過ぎ行く想いは 淋しくて...
来ました!命を削る闘い 来ました!もう感じない後悔 魔王城 駆け上がるだけさ...
霞んだ空のなかで尚 輝いた 貴方の蒼色の笑みを 彼方まで共に逝こう...
風に揺らいで ひらり舞い散る 君の肩ごしに紅一葉 ただ寄り添えば わかりあえると 悲しみは空に消えるだけ...
降り続けて積もる過去は 冬と見まがう景色 訪れぬ次の季節を 知りながら目を閉じる...
蝋燭ひとつの回廊響く 下駄の恍惚辺りの常夏 夜も更け悪戯は深まる狡猾 花札一枚...
紅葉が吹き荒れ最期を彩る 彼岸の花々視界を遮り 貴女に遺すよ最期の恋歌...
触れた指先の呼び声 探し求めて歩いてゆく 木枯らしが季節を連れゆく前に ひとめ逢いたい...
響き渡る雷鳴 天の涙に委ね 刮目も出来ず 立ち尽くした 崩される理性に 独り慄(おのの)き抱き ...