たった一秒前の風景さえ 曖昧 そんなもんさ だって綺麗な花に見とれていたら 全てが上の空で...
眠ってるはず午前零時 裏の公園 ブランコの上 夢だな すぐに気付く 頬を抓(つね)る勇気は無いけれど 少し可笑(おか)しい顔があって それもこれも夢ならではで 例えば昨日飛び降りた 隣のクラスのあの子とか...
茜色も過ぎ去って 塗り替えた空に浮かぶ夜 足元に転がった 欠け落ちた月を拾い上げ...
鐘の音消える頃には 私はもう部屋の外 突き刺さる視線を潜り 扉を開けたら...
窓を叩いた風に誘われて季節を迎える 新しい木々が影を揺らす ドアを叩いた君に誘われて外へと飛び出す キレイな君の黒髪が揺れる...
余計な物詰めた鞄を抱いて 半券は風に預けておけばいい 旅立ちの合図はいつだって僕ら 高度幾千の船に乗って...
不随にかけられ堕ちる闇の中へ 閉ざされた目広がる世界に 時限意識残量数えて眠りを待つ 一つ二つただ消えてく実像...
揺れる陽炎が包む 君の寝息に凪ぎたる夏の涼み 流れ雲の宛名も 知らない僕は芽を預けた...
漂う白雲は溶けるように 境界線を崩して続く青の中 水面に映る花 儚げに微笑みかける 枯らしてしまう その日まで...
虹を渡った 夢が覚めて 電池外れた 目覚まし時計 ついてないな 晴れのちくもり 時々雨...