いつの間にか たどりついたこの場所 一人歩き...
日を追うごとにのびてきた 切口芽吹く枝の先 雨はざらついた手で 未来を定義した 目立ちたがりの雷が 煙突上の神様に 「そのポストは誰だって勤まりゃしないよ」と...
数年経っても影は消えない 感情ばかりが募って行く 踞って 一人 描いていた 炎天直下 坂道の上 滲んだ僕らが歩いていた 夏の温度が目に残っていた...
月の窓辺に放たれた 涙の形 音を立てては消えていく 恋の終わりを告げる歌 不意にココロ乱す そんな真夜中...
欲しがり屋さんのキミには 毒を盛ろうか死なない程度にさ くだらない嘘で固めた 罪悪(つみ)の要塞をぶち壊すから...
闇夜を更に黒に彩る翼 誰かに語ることも憚る 過去の欠片 僅かに残る其れは 儚く揺れる 花の影 ...
一粒こぼれた 星の欠片のよう 涙につられて 落ちゆく人はだれ? 瞳の奥には 見えない人の影 粉々にされて 風に運ばれてく...
悲しみは積もる雪のようで 今も凍えて動き出せない 二度と届かない想い 一人叫び続ける いつもこんな寒い日に 握られていた左手は...
真昼の月の蒼い影には 暗い目をした孤独な兎 小さなクレーターに座って 壱日中蒼い星眺め...
目標なんか何にも無い 夢は安定した老後 やりたい事も無い 強いて言うなら青春? 「ちょっと運が悪かったんだ」 「時間が足りなかっただけ」 そんなことばかり言っている 気がする...