お気に入りの服 甘い香水 ほんの少しの 怠惰を混ぜて 揺れる呼吸音 微かなノイズ...
静寂に包まれた 風の夜の 砂の城 目を閉じれば聞こえる 叫ぶのは、誰? 映し出す水の上 月の光がキレイで 何もない僕だから 少しツライよ・・・...
風凪ぐ新月の宵闇 遥かに立ち上る揺らめき 連なる灯火踊りいでて うつろう緋焔(ひえん)の国を照らす 波路を乗り越え船は征く にわかに滾る想いを背に...
深い茨の城で 独り眠り続けて 今日は【誰】を夢見る? 呪われたお姫様 不思議な夢の森で 出会った美しい人...
花の命 儚き物 人の心 映し綻ぶ 散るは 記憶 雫は 花弁 人は出会い移ろい 時を巡り揺蕩う...
深海のように 暗くて静かで 稚拙な心は 思考するのを許さず 感情の気泡が現れては消えゆく...
鎮まる森 微かに響く歌声 翼広げる 小鳥達の囀り そっと触れれば 落ちる花びらは 何処へ 向かい行くのか...
現実を見たいだけ 楽にして欲しいだけ 両まぶたにバツの印 ドクターは言いました...
届かないと知っても諦められないものがある 他人から観れば滑稽に映るだろう 俯いていているだけで 空の高さに気づかずにコンクリートの壁の中...
花が香りを運び散れば 隙間を狙って奴らが迫る 下手くそな喧嘩始めようぜ...