愛舐め上手 芳しき 横目でそっと色を作し 賽投げじっと目を凝らし...
茜色に染まった空を 見つめてたら 風が吹いた 帰れない 月日の雲路...
万華鏡の舞台上から 足を出して滑り落ちた 逆さまに流れる星が...
感情今穿った ぽっかり空いた「無い」から溢れ出る 前日の空模様 まだ引きずっていく...
俗な街に佇むのもようやく 誑かした朝昼夜と 阻害された音はノイズに変えられ やがて解ける心の残照...
開かない扉を我痰食 頭の堕悪に昏睡頂戴 死軽囚人 阿羅漢か...
今宵、満月の夜の お話ひとつ、結末知る者達へ 紅沙羅双樹の香る土地 今は昔の物語 人里離れた三千里、こっそり暮らすは角持つ男...
頭のたりない坊さんの つぶやく言霊恥ずかしい ひろまる夜中の記憶術...
葬列に紛れて君の事 迎えに行かなくちゃ 気が触れたままで モノクロの風がざわめいて...
お疲れ様 帰り道は どんな色に 包まれてた? そんな余裕 なかったかな...