君が居た夏景色、僕はまた思い出すんです。 輪郭も曖昧な色の無い写真のように。 逃げ水の向こう側、後悔が今も揺らいで。 君はまだ覚えてる？ あの夏の出来事を。...
望む浮世に散る桜 儚く尽きる夢心地 忘れ形見の優しさ 揺れる炎に差し出して 好きよ 好きよ あなたが好きよ 好きよ...
夏の日差し照りつけ 耳突くような 蝉時雨 負けないくらい...
盲いた目をしている 窓のない部屋で 語れば花が咲いた...
儚く過ぎゆく夏を追いかけて がむしゃらに走る 青空の下 近くにいるのに眺める横顔...
哀婉一片 糸の先、 霞んでは揺れる 春の花 雨だれ連なり一滴、...
今宵、カラス石を忍ばせたら 声なきヘレブに耳を澄ます 今宵、カラス石を忍ばせたら 約束の丘の上 もう一度逢おう...
涙出るほど冷たいガラス砕いて 時計を止めた冬の午前二時 恋を重ねて大人になるより前に...
季節廻って 今年もまた 同じ匂い 彩を喪くした 写真の中で 微笑む笑顔 特別な日だから 浴衣を纏い 紅を引いた...
夜空 咲き乱れる 花火の音に踊る 心 浮き足立つ 遠い夏よみがえる 君と歩いた 蝉時雨の声も...