桜の下に屍体があると云うよ "掘り起こせ" 埋葬した時函 過去は棄て去ったつもりなのに...
錆びついた心の鎖が 不気味に笑って僕を急かした 運命共同体だ アダムとイブの参考書に倣って 身も心も君のものさ...
冷夏までもうちょっと 網戸越しの乱反射 大して何も起こる事などない...
一閃 見えば影もまた幽冥 瞑する程に落ちて 過ぎる消光 寄る辺は戒定慧 一瞬 解けば費やすは有限 縁も振りほどいて...
MY SONG 128 きっかけは作曲講座だった。 なにかから逃げ惑うように、...
禁止裁定を受けて羽根を失くした八咫烏（やたがらす）が不意に呟く 「後ろの正面に白馬の騎士を。」 そんな泡沫（うたかた）の真っ白ゐ嘘 雨に空蝉時雨 雲に万時華鏡 嗚呼、暁ばかり憂きものはなし...
諸行無常、夢幻。 いかなる不平、不満と業。 それすら有象無象。不浄。...
千切れた影は 針の筵（むしろ） 叫ぶように 嗤（わら）う怠惰 希（ねが）うせいで 朽ちた世界 満ちた月を 磔（はりつけ）にした...
流る河 鋏（はさ）み 独り歩く 馬車駆ける 昼の神宮前 古い疵（きず）結えば 遥か遠く 視える艦（ふね） 穿（うが）つ臼砲（きゅうほう）の音...
明日もまたここで待ってるから 今度はあの坂越えてみよう カラスが鳴くからもう帰ろうか...