紅く染め上がった 願いをひとつ 雪道に落として 色彩の歌が 君にもう届かないとしても 舞わせてみせましょう 一夜の夢でも 今は構わないの 黒壁に伝う 涙の跡も 乾いてしまって...
色づきはじめた季節が ゆるり流れていく あれからどれだけの日々を 過ごしてきたのだろう 部屋の中を見渡しては また机を揺らした まとまらない頭の中 ただため息をついた...
春は空想の友達の名前 歳は同じで 背はちょっと低め 窓の外では 芽の色の風...
君の声を聴かない春 もう何度迎えただろう まだこの場所で悶えている 忘れたくないだなんて身勝手な欲望を抱き...
土手に出来た喧騒を ただ掻き分けて 暗闇に包まれて 遠くを眺める 光が灯った ビルが小さく見えて...
こんなに晴れた空にも 涙降る夜もある 暗く掠れた声でまた呼んでいる あの日の二人のように ...
君が消える、あの教室 髪が揺れる後ろ姿を 揺れるスカート触れる指に...
ハロー 君はあの頃と同じ場所で 今もまだ悩んでますか? ハロー 僕は相変わらず毎日を 何となく過ごしています...
春の夜の 朧に映る 君の影 せせらぎに 水面に映る 月の影 闇の中 花にも似てる 薫りにて...