(随筆『枕草子』より) 春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる 夏は夜 月の頃はさらなり...
スカート ポケットで無限に増えていく 桜色した甘い春色キャンディ 四角い箱入れて 風船気球で飛ばした あなたのところへと...
白い紙に刻んできた君と僕のらくがき帳が 最後の1ページを迎える ふわりゆらり風に揺れる...
冬の木陰 春は遠く 僕の声を 連れていった 最低な眠りの中...
窓の外に映る春時雨 今日は誰のために歌う 君のほほを伝う雨のよう 降り また止んで 降るのでしょう...
折れた枝が 時を統べる針のように歌い 地を這う根は 優しい揺りかごを糾い結う 鳥が傷痕を埋めるために 種を運び...
やり終えて 僕は気が付いたのさ ここは 「げんじつ」じゃない? 山積みは 何もかも手付かずで だめだ もう終わりさ...
柔らかい日差しの中 気の早い花が咲くよ 暖かい風吹く 春はまだかな 少し歩くのが早い あなたと手をとり歩く 水の香りがする 午後の公園に...
La La La La La 花が散る... 春の息吹感じる あなたと出会った季節 公園の桜の花を見に 二人で行ったね 花びらひらりひらり舞い散る桜並木...
細いレースを 指先でなぞる この白にちょっと 青飾ったのはだれ? 前髪が選ぶほうに きっと明るい世界 春の風に描くわ 丸ごと切り取った今を...