淡色さらりと 霞んだ陰りに 傘もささず滴り 雨に濡れて...
あえかに景色に融ける 命は紅く燃えゆく ここから見下ろす街に...
幾千の日々は降りしきる雨の如く 幼き瞳に映したあの陽が 彩に色づいた青い春は泡沫に 何処へ消えたか想いを重ねて...
何か望んでも とうに遅く 理由も聞かずに 通りすがる 独りよがりも そんなに泣く 何卒（なにとぞ）どうぞと 手を差し出す...
桜の木に 風が舞って 僕たちの季節変わって行く 通り過ぎて行く白い雲は この胸の言葉伝えている...
言の葉に埋め込まれた記憶 ロードしてくいつかのボク いつからだろう 意識が生まれたの 魂などなかったのに...
織り成す彩紋は まるで万華鏡 百色の景色 流れはスローモーション 動き出した時計は とても悠長 緩やかで 嘲る言葉ですら 何も感じないよ...
冷たい風と 雪雲に乗って 君のとこまで 走っていくよ 秋にさよなら 冬を始めるよ 少しの間 嫌がらないで...
硝子張り雨の町。傘の花、透明で。 涙色水の粒。宝石で、泣きだした。 ずぶ濡れ恋模様、写真の中。 指先痛いのは誰の為？...
山々は仄かに彩づいて 秋告げし百舌の唄が 吹き揺れる風に流されて 今宵の宴に向かう...