寝静まった 夏の夜に あなたと 待ち合わせたの 誰にも見つからないように こっそり自転車に乗って...
溜め息も白く曇る程 寒い夜は月も朧で 意味も無く涙こぼれた そんな夜 街並みを彩る「Christmas<幻想的現実>」の向こう側...
行き場を失くした想いは 時と共に燃え堕ちて 降りしきる冷めた灰の中...
土に積もる紫の煌き。 傾くは経過して古びたせい。 雨が洗い去るよ。 哀しさの下に。...
細菌ずっと あなたと離す跡は 公開して鳴いてばかり 武器用で...
夢中で駆けた幼き子 追いつけないよ 追いつきたいよ いつもあの背を追っていた...
華と散る夜話 唐衣召す たまゆらの 伽羅 ひたひたと...
一閃 見えば影もまた幽冥 瞑する程に落ちて 過ぎる消光 寄る辺は戒定慧 一瞬 解けば費やすは有限 縁も振りほどいて...
身体バラバラに引き裂かれて 泣き笑いながら掻き集めていく はみ出た腸 潰れた胃を 外れた手で 拾い集め...
蒼き月 全てを包み 安寧を齎(もたら)す 紅き月 全てを覆い 混迷を齎す 双つの月沈み 陽が昂る 光射す下(もと)には 遮蔽多く...