闇の中怯えて誰がそう言った 陰は時の裏側か 世の中のすべてが裏と表なら 俺がひとつにしてやる...
羽もぎって端に繋いで 外へ持っていかないように 開かないでまた結んで 千切れることのないように 騒ぎ出して思い出して 自殺点に溺れないように...
なまじ健全な才なら 腹空かした徘徊でさよなら 『死にたい』輪唱してりゃハイカラ？ 吐き出せど溜まんない砂の庭 ろくな喧騒も無いなら ダンスビートに乗せろカラの歌 コンクリートに刻め靴の裏 洒落て喰らう酩酊は恋のジレンマ...
「全部あなたのせいだ」 どこかで誰かがつぶやいた話 あらすじはいつだってそれくらい...
気だるさに輪をかけて 取り合うような他人事を 閉じ込められてしまえば 井の中で戯言 おいてかれても世界は変わりもしない...
見よう見まねで乗り込んでた幽霊船 夢の跡が叫びだして亡霊となった 「あきらめなよ」友達とか親は言ったけど...
一歩ずつ降りていく 黒い闇の奥底へ 冴え冴えと揺れる水面 凍てつく炎のように 立ち止まることすら 忘れて飛び込んだ場所...
泣かないで 泣かないで 大丈夫だよ さぁ 今日もボクは生きるのです 生きている 生きている 血が巡るよ...
望月の頭（こうべ）垂れる輪の 花の如き笑みゆへに ひらひらと舞う夏虫 火に入るが如き人の宵...