それでも藍は感度3でこうして日が暮れる そのまま勘違いみたいに恋して眠れない 眩むホワイトナイト 咲いた街路灯 夜はもう...
月の裏側まで連れていってね 誰も見えない場所へ 満ちる光の海まばたきしたら それは二人のシネマ...
藺草萌え出ずる夏の宵祭り 丘という丘に篝火を点せ 弦を掻き鳴らし輪を作り踊り 飲んで騒げや地も水も共に歌え...
通り抜けられなくて 何度も繰り返す 排気ガスと雪と自転車と老婆と僕だ あの木と木の間...
白い月が空に昇る 今宵も愉しいお祭り騒ぎ 其処の嬢ちゃん此方においで...
天使みたいに 翼はなくても 勇気を出すの どんなに淋しい時でも ママが言ってた おとぎ話には 最後のページに paradox（ひみつ）があるコトを...
人気のない繁華街 遠くでぼやけた喧騒とライト 快速は臨時停車 行き先不明のタクシー 浮ついた足を拾って 寂しくなった手に触れた...
ビルのはざまに手を合わせ 行方のない人のために 大都会のど真ん中でふっと...
大胆に聳動 王 のうのうと補導 クルイクの音像 からマダラサへ釣行 商道徳語彙から翻す燕の...
まだはっきりしない輪郭に 指紋が流れ着き続ける 油のしずくみたいに...