そっと口づけたい 締め付ける想いに 気付いて 恋が紅く深く 夜を染めてく 月灯りが照らす キミの横顔 謎めいた眼差しに振り返る...
きみやこし われやゆきけむ おもほえず ゆめかうつつか ねてかさめてか...
ある晴れた夜の事さ 一羽の梟が飛んでいた 「ホウホウ」と呟きながら...
流れ星の終着駅を見てるような飛行場から ひとつふたつ、またひとつと 人は何処へ行くのでしょうか 成田発で夜明け行きの特別便 ロマンチスエア...
遥か彼方の空 誰かが僕を呼んでも ここから飛び立つのはもう 怖くて仕方ないんだよ 旅の途中で何度も 冷たい雨が降る...
傷ついた昨日を合鍵にして 開きもしない夢をこじ開けようとした 短くなった蝋燭 それもいいでしょ...
末永く 身の丈も在らず 悠々自適の宙に浮いて 押並べて 馳せる入口の 間も無しを濾すも 徒に廻る入道へ 快晴の日差し 添えて包み...
刹那の静寂が ひらひら 閃く 飛べない羽 五月雨が 揺れる 揺れる...
踏みつけた過去の轍 交わす言葉はないけど 昏い路の見えない影に...
やがて空は澱の彼方 まるで夜のまだら模様 毀れ落ちた雫...