行き交う人は夕立が過ぎたあと 重たい夜の輝く月を見ていた 失う物は置いてきた道標 ねむたい朝の澱む空気の中で...
コバルト色の空に 溶けそうだって 君は笑ってた 波音がかき消して しまう前に...
長い長い2秒間のため あたしは口を閉じた 少し経って波音が響く...
夕立迫る摩天楼 夕闇 迷い込む迷路 口づけを交わして このままどこか連れ去ってよ...
朔の夜 星の囁き 耳を澄まし導き探る 祈る声 注ぐ心...
他愛のない日常 空風が吹く 流れる時間の中 描いた理想になんて届かない現実 駆け上がらないメロディーライン 頬を伝っていった涙は いつしか過去になる...
月明り 指先の温もり なすりつけて 静けさに ひとり立ち尽くす 影にひとひら 月明り 面影を 目掛けて 裸足のまま...
それはもう嫌になるほどに 晴れた朝でした 日差しに隠れた君の顔は...
いつも通りだ 窮屈な午後に 愛想と建前 なんだかんだと言い訳をしては 見ないフリした この心の奥の針の向き 目を閉じて確かめるよ...
自転車を降りてそっと振り向いた 長く続く坂道の途中で 夕立がきっと来るだろうって 天気予報は言っていたっけ...