夕凪が世界を包んでゆく それだけで時間が止まるみたい 海中低徊 僕は1人で...
綺麗な花だけ 見たいという君の 心はどれだけ 綺麗なのだろう 嫌いな人には 会わないという君は どれだけの人に 好かれているのかな 突き詰めた論理には 仲間外れの 私の存在を 庇う例外を 冷たい旋律の愛の歌 数えあげる「君」の回数を...
吐く息は白く 踏切を待ってる 向こう側の風景をまだぼくは知らない 居場所を見つけると仔猫たちは居眠り...
そっと風が過ぎ この地を巡る遥かな時の彼方へ 流れた景色が語りかけて 紡ぐ世界の詩を…...
宵の空に お月さまが顔を出せば あちらこちら 皆すったもんだ宴の用意 日夜、日夜 やあえんやこら働く日常 そんなことも 今宵だけは忘れましょうか...
月曜日の朝 自転車に乗りながら僕は 橋の下に見える 川面を眺めてる 中途半端に五分遅れるくらいなら 三十分遅れた方がいいと思っている...
誰にも見えない 世界があるというんだ 現実からじっと姿を 隠して 誰にも言えない 秘密があるというんだ 「中毒者はキスをしながら」...
重ねてみたのは 虚実と疑心 はだしに触れた 熱はぬるくて すくいあげた砂 すべて零れて きみの涙に まざり ぬれてく...
千の聲(こえ) 万の夢 踏み越えてゆけ 追い風よ 強く 我らを撃て 見上げた空には星 地上には夢の骸 砕く足音 魂の無念が 栄光までの唯一の道...
果てなく続く水平線 見つめてる その横顔で 今なに想い描くの? 湧き上がる想いの意味 知らないままの innocent blue...