雨上がり伝う雫が 傘をすべり落ちるように 途切れたまま 終わりそうな 水たまり 映る人...
時計は予定を追い越し 君まだ来ないのですか? 空は暗く沈んでく...
降りだした雨の中走る いま君を迎えに行くから 通り雨でも構わないから 少しだけ待っていてほしい 言葉はいつも空回りで あとから心を締め付ける...
買ってすぐに折れた小さなこうもり傘は それでも僕らを雨から守る どんなに寄り添って歩幅を合わせてみても 気づけば僕の方がほら濡れてる...
ほらね 雨の音 きこえてくるでしょ つぶつぶがうたう きまぐれうた そうよ 傘をさして でかけようよ 街じゅうが水玉ではじけだす...
今日も明日も遠い未来も 止まない雨に傘をさすのか? 幼いあの日僕はただ綺麗な無垢のペン先で...
ふりしきる 雨の道 街路樹のざわめき あなたに 届けよう...
街に出たら雨が降り出すのは 僕が雨神様で間違いないから 予報はずれた傘を開いて...
繰り返される新生臓器提供 対象は色褪せた世界 信号送信を試みても 夢から目が覚めてしまう 三個横に並べられた草原 繰り広げられる賛否の論戦...
遠い空から街に落ちる 刻んで響く 音 雨粒 ビニール傘で歩く歩道 過ぎ去りし日々...