もしも僕が傘になれたら あなたは濡れずに済むのかな もしも僕が傘になれたら...
私の真っ赤な傘と君の水色の傘は 声が途切れるたび 傾いで遠離る ひとつの傘じゃ狭いねってあの日わがまま言ったのが...
もしも君のがんばりが 認められず 涙こぼれるなら ぼくが君の ハンカチになろう もしも君が 暗闇の中で迷い...
雨が降る駅前 メトロを出て、濡れて 目を隠す前髪 雨に濡れた前髪...
見上げた空 高く広がってく 色とりどりの虹色の世界 雨降り いつもと変わらない 街中 カラフルな傘模様...
黒色をまとった意地悪な雫が 私だけの傘をぬらして 「今日は嫌な1日になるな。」なんて...
雨の日にはずぶ濡れのまま いつもの道辿っているよ 傘の中で笑ってる声...
雨に塗られて 轆轤織るは闇の半 一点凝視な傘おばけ 派手に揺らめく 赤目に吊られて 狂い踊るは 喧し破廉...
疑心 不安 束ね 折れそうな 細い身に抱え すらり すらりと 雨を抜け 濡れた街並み 闊歩する...