果実撫でる Poniente 揺らぐ Esparto のカーテン 蒼海の薫り息づいた街をまた朝の陽が照らす ありふれた夜明けの静寂 おぼろげな蜜の味 偽りの Azahar の残り香を振り払う手は...
どうか どうか どうか どうか 呪われますように 時々刻々迫る晩年 素懐を遂げる蝿の群れ ついばまれて極楽往生 場末の墓石に花一つ...
その眼が見据える晩年 こまっしゃくれた鳴き声など とうの昔に聴き飽きた ずるずる四の足音...
咲き初める菜の花の海をひとりそぞろ歩き 丘の馬のいななきと共に風走る その巣立ちを止める事が出来たのだろうか すがれた胸に茨が巻き付いていく...
盲目の蛾に屠られて 揺らぐ水屑にまた滴り落ちて行く 湿る風は野蛮な声をまだ纏ったままで 喪服の列に響く産声...
雨 ふり 雨 やまぬ いつ いつ までも…… 雨が ふる 僕の 胸に 雨 溜まり 作る……...
もう一度 あの夏の風を 追いかけて 思いだしてみたい...
日が落ち大地が眠る頃に みんなで灯りを届けるのだ とれたてピチピチ 海ほたる持って...
あかい あかい ゆうやけぞら ななめにのびた かげをおう とおくはなれた ところから とりたちがくもを わたってゆく...
ほらみてごらん、空からは白い雪 僕たちのこと祝福するようにね ジョン、ママとパパ そしてジョンの妹 僕たちのこと、作ってくれたんだね...