見上げた空 流れてゆく雲 「離れてても 繋がっているよ」と 貴方の声 頭に響いた...
同じ曲ばかり流れる ラジオ聴いてても少しも 面白くもなんともないよ...
月明かりに静かに照らされている キミの瞳 私はサヨナラをするの 人生の中で偶然 出逢った私たち...
甘いキスを奪って 赤いリップは溶けて これ以上にないほどに...
現在状況「最悪だ」 敵に軍配 悪天候 冷え切った檻の中で...
「二番線に参ります電車、二十四時丁度発、大熊座行き、 本日最終列車となります。お乗り過ごしのないようご注意下さい。」 灯台の光 波打ち際は囲いの庭 特急列車は相も変わらず閑古鳥...
娯楽の音に揺れる二等車を照らす 窓の光は色褪せたフィルムのようで 映り込んだ影は杯を交わし 狂い出した車両の調に体を預ける...
走る長針 短針 秒針 投げられた賽の音 素知らぬ時計は二時を指す それは君と誰かが忘れたまんまでほったらかした...
風に吹かれて夕間暮れ 遠い都会のあなたを想う ふたり眺めた筑波の山も 今は泪で霞むだけ...
痩せた肌を焼く陽の声で 塔の街に影が差す 柱は罪を覆い隠し 胎動が響く 流行り病が滲む壁に 空頼みの祝福を...