幻聴が聞こえてる 幻影も見えている 降りやまないノイズが 掻き消してく マイナスが爆ぜる音 この手に絡まる糸 だれもいない暗い部屋 また雨降り...
日常に埋もれた コンビニ帰りの路上 風ひとつ吹かない 退屈にも慣れっこだ...
いつでも どこでも 何度も ―それでも、 デジタルの海 泳いでゆく 地上は苦しい...
駅のホームに陽が落ちたら サヨナラ 雫 きらめいて綺麗だった ふたり乗り ふたりきり 風になれ 坂道...
秋晴れ、あざやか金木犀 かすかに香りがした いくらか時は過ぎたのに 痛みはあの日のまま いつのまにか遠ざかってく 帰らぬ季節のなか 濡れゆくきみの肩に 傘も差しだせずに...
ささいなサイン 路地裏ダンジョン 無垢な瞳 あのまま生きてる 背は伸びたけれど まだ赤いラインは遠く 悔しいな、なんて 青空仰いだ...
手のひらにのる幸福 床に落下した 合い鍵 結んだ赤い紐 この部屋に残るのは...
青く広くガァデン 晴れの月が笑う星で 甘いしずく飛ばし...
響いた秒針の円が 帰らない月日 えがいた かたちのない その鼓動が そっとユメになる...
レンズ越し今 色が変わっていく 踏切渡ったら ふたりきりの24時 街角の月 やさしさを連れて 線路の向こうまで 時を止めて この夜抱いて...