不愛想な手筈に迷う高鳴りは 憧れじゃない 順当な奇跡 騙している 騙されて &Ruby(たが){違}い&Ruby(ちが){違}いになる でもその時「それでいい」と 気づいてしまった...
地を踏みしだく自由な君を見ていた 喉が渇く 盃を満たす手足が無い 美酒も無い ケチだな...
未だ晴れず 靄は重く 人に見せしと照る月 かくすや雲 嗚呼憐れ...
北の奴隷名譽を得たり 更に哀傷を厭ふ 是自尊なり 功を奏し星に位ゐす...
身体の奥でうまれる思弁を解放して 瞬間が線に連なる次元へ至る わたしと異形をつなぐ行為では質の憑拠だ...
塵を運ぶ風は雲を呼び濯ぐに宜し 頭を廻らし独り友の姿求めて居る 春自ずから暖雪を冒し その先に見た 嗚呼知己の人...
栄典のお下がりが欲しい訳じゃない 売名行為で人は殺せない 同じ身分で話がしたいだけ 東軍西軍、よく分からない 僕らは昔なら口も利けない 手段は選んでいられないな...
白い紙に甘い言葉を綴るのよ あの子たちを出し抜いたら 君と私 戦いの火ぶたを切って...
痛んだかな そんな瞳もそれでいいかな おかしいな 僕も少し痛いみたい 少年たちにゃ分からない...
ひさかたの雨は気色ばむように 移ろいや六月を識る バス日和の朝を横目に見て過ぎる僕は...