まあ裏地だからぐちゃぐちゃでいっか 丸まった紙屑の横 段々と視界の端の方...
もう何もいらないんだ 賑わうネオン街ゆらっと睨みつける もうどこも行かないんだ...
あの青い空を思い出す 君の背に映える 「いつまでも忘れられないんだ」...
「嗚呼、夏が来る」 君はそう言って石ころを蹴り飛ばす そう気だるそうに歩く君に「そうだね」と言う 僕はどこか笑っていた...
たまに襲い来る憂鬱に 僕は耐えられないから こんなときこそ 君がいてくれたらな...
大層な話はないし 結構な頭もないし 沢山のお金もないから...
『1095337』 メモの見覚えのない数字 「とりあえず続きを片して...
雲ひとつない空 桜(はな)咲くはまだ遠く 隅にこもる笑い声...
小さな風が桜の花びらを 伽藍とした部屋に寄越してきて そうまるでそれが君のせめてもの...
バスを待つ まだ雨は止まなくて 行っちゃった...