セカイのパースが狂ってるみたい 近くのものには触れられず 遠くにあるものに突然、ぶつかって擦りむいたんだ...
銀煙管から滾々と溢る 紅玉色に輝る蝶の群れ 両の翅を往復切符にし...
目抜き通りの記号はチカチカ 遊歩者たちの声は響もし 商品のような人々が見る ...
素気ない風が粛々と葉末にすがる雨露をさらう 街の明かりが彳んだ夜の暗がりを静かに摘んでゆく 薄暮に霞む後影 行人織りなす街路の淡彩...
ハローこんにちはネオ人類 ここ、希望の跡地のノーフューチャー 差し当たり、何か喋ろうか?...
褐色、瞳の奥に目まぐるしく映るは褪せた世界 喉を嗄らし凋む花、今日もまた一つ泪を注ぐ 文字盤の汚点は増えて、花の葛で編んだ冠は腐り...
翼広げ、どこか遠く、 ひとりという名の鳥になり飛んで いけたらいいな、そこには見たことない...
8月の周波数 僕を飲み込んだ 不法投棄、不眠症、ナツメグ、スーサイド 嘘吐きの女の子、華奢な首にはロープ...
孤島の洋館、切れた電話線、時化る海原、怪しげな執事 神算鬼謀密室殺人、謎の暗号、古い言い伝え それはお話の中のフィクションさ、完全犯罪もっとスマートに...
さあさ、おいでませ空中楼閣、何人も十把一絡げ 下界の憂いを一時忘れて、他人、懇ろ、吹き溜まり 空の盃にゃ追い酒をさあ空の頭にゃ愛嬌を...