例えば、一足す一が三になってしまうのが 優しすぎる今の世界のルールで。 一足飛ばしで行ける次の世界は、 誰かの技術や優しさを踏み台にした...
足は陸についてるままで、 その羽を羽ばたかせた鴉。 その姿がほんと滑稽で笑えた。 まるで自分みたいで笑えた。...
泣き虫鴉(からす)が、影に 呟く嘆きにも似てる わたしのまぶたのうらの物語をただ愛した 変われないでいたんだよ。 ひとひとりも信じない。...
生まれて、初めて女の子が。 ピアノに近づいてゆく。 背伸びをして、右端を。 音、が出る。...
神様のスケッチ 空はまだ描きかけの絵 バイバイ手を振っても さよなら、なんて来ない。 窓際の席 そらを見てた イヤホンをして 心だけでも 離れたい。 学校は 鳥籠ですか 木々は空を 指差し死んだ...
生きるのはやっぱ苦手だよ 死ぬのはもっと苦手だよ 口元投げ込むシュークリーム 職場からがなる はいクレーム...
「世界は僕なしで回ってて」 「僕は世界なしじゃ生きれない」 この唄は、赤血球の唄。 君が千切った蝶の羽...
今更何も変えられはしない 何であの時どうして僕は 思考の迷路に落ちていく 後悔ばかり湧き上がる 惰性で続く時間つぶし 僕の命を喰らって肥える 無駄に増えていく知識...
私だけが悲しいわけじゃないよね? 逃げ道を探してしまう。 「誰の」「世界も」「変わらない」 それだけは忘れないで。...
どうして君なんかに恋してしまったんだろう ぼくのなか、暗闇で怪物が目を瞬いて 「君のせいだ、こんなに苦しくて哀しいのは」 そのくせ寂しい時、笑って僕を救わないで...