ねぇ、クロウガール。 檻を出してカナリアは死んだよ 千切った花をさ 二人で添えた過去を 四秒間の自由で、君は何を手にしたの?...
草原の隙間から、空を泳ぐ魚達。 リコリスの塔を見つめて。 この街には「秘密」がある。 この街に生まれた、...
ばいばい、夕闇。五時のチャイム。 また街を雨が洗っていった。 声に出したら、形にしたらね...
23世紀にはぼくの子供の子供がいて。 僕を覚えてないよな。「僕が忘れたように」 化学だけは進歩して、心くらい見えるようになるかな?...
人並みと言われる事が当然のように出来なくて それでも他人は笑えという、微笑んで生きろという 貼り付けた薄ら笑いと、口癖みたく繰り返す謝罪で なんとか座らせてもらった椅子だ。...
眩しすぎる 君を見ていると目が潰れてしまいそうになった。 でも、目背けて「仕方ない」と言ったときに もっと大事だった何かがぐちゃぐちゃに潰れてしまったみたいで...
十五歳。蹲って 耳を塞ぐヘッドフォンの音。 一人でいること平気なふりをして。 教科。...
大切なものさえ、あっという間に塵になる。 それでもこんな毎日を 君にさ歌うよ。 口癖。疲れたなと あとは眠いと繰り返す。 一度だけのさ人生で。言葉の端々、傷ついて。...
日を追うごとに 重くなっていく秒針の重さに 気持ちのこもった声も、 すぐに 溶けて 消えてしまう...
ほんの小さな蛍が僕の中で廻って 胸が痛むのは諦められていないから 声にしたよ 薄闇の帰り道の 踏み切り 列車に掻き消された 「輝きたい」...