世界の悪戯に惑わされては 勝手な期待をして 何度も同じことを繰り返しては また悲しくなった 奇跡など起こらない この空虚でずっと...
二人でいた光景が ふと過って胸を焦がす 解かれたこの手にまだ 僅かな熱が燻ってる...
まだ伝えたいことがあるのに なぜ言葉は見つからないんだろう ただ弱さを隠したりとか 強がる言葉はいつだってすぐ出るくせに...
今終わりを前にして 箱詰めした思い出を 落ちてゆく陽と後悔が 違う色に染めていた...
君はか弱く揺れてた灯を そっと吹き消して去って行った 僕は君のいないこの場所で ただ一人立ち尽くしているんだ...
ひねくれた理性で 全てを否定したって 未だに燃えている 得体の知れぬ気持ち...
最小の損害で 最短のルートで 歩いていこうとしたって いつだってきっと 大事なものはそこにない...
何一つ出来ずに また今日一日が 僕を嘲笑ってくように 通り過ぎていく 継ぎはぎの心で 生きていくことに...
行く宛てもないまま 人は何処へ向かうんだろう 鈍色（にびいろ）の街角に 空っぽの僕は揺れる...
どこまで行ったとしたって変わらないまま ただ繰り返される毎日に沈んでゆく 光さえ届かないような深い海で...