あなたの目蓋に 映る夕日は 僕が見ていた あの日と同じか スタジオに向かう 辺りは夕闇 機材の重みが 夢追いの足かせに...
今夜から始まる 灯り灯して まぶたに残る重みは 霞の蓋 崩れたゲージ 濡れた髪 遠く照らす 岬の灯...
白いワンピースの肩まで 伸びた君の髪は 爽やかな風に吹かれて まるで波模様 道行く小鳥の鼻歌 右へ左へ...
素直になれない 笑顔は飾りで 戸惑い ためらい 悲しみ 無くした どうせカラクリ仕掛けの本能 何もかにも放り出してみたい すべてを...
ふわふわ ふわふわ わたあめみたいな君 紅茶があうよ 甘さは控えめ ゆるやかティータイムに 青空のテラスで召し上がれ シフォンケーキ食べたい シフォンケーキが食べたい...
街はいつもと同じで 僕は静かな通りに 空はいつもの青さで 無数に響く足音 変わりの無い日々を 見るのはもう 吹き上がるリズムで 塗り替えよう...
一足先に ませた身振りで 伸びた前髪 手ぐしで梳く 財布は革もの 知らないブランド 好きでもないのに珈琲が好きだって言う...
見飽きたの 朝焼けとか 変わりの無い 時計の針 時間が経てば 何か変わる いつまでも いられないや...
通り過ぎた風が囁く 路地の奥まで敷かれたレール 歩いた先に居座る日常 この先に佇む貴方の影 ラジオから流れるノイズ 周波数は 100kHz 無表情な思いは 『サウンド』に変わる...
窓に映る 夜の雫 雨の音が ぽつりぽつり 古いラジオ あせた音が 部屋に響く 水のセレナーデ...