差し掛けのシリンダーオイル 蒸気鳴りはせがむ 眠たげなシャルトリューと仰ぐ空 始まっているという未来はリボンが巻かれ...
永い物語が終わる 皮肉なほど空は青く これから始まる地獄を...
水槽の中でもがいて死んだ 金魚を病院に連れてかなくちゃ 君のことを消してしまう前に...
枯れ果てた日々に色がついた 世界が塗り替えられていく 言葉なんてそこにはいらなくて...
もう随分暗くなって あなたの手を握り締め 寒くないのと聞いてくれた...
窓の外 月の空 アネモネを 抱き寄せて カーテン はためかせて 空に落ちて 夢を見る...
時計の針はいつも ボクを置き去りにしていく 夜は蒼に染まって...
赤い線に記憶を結び 手繰り寄せた過去は 陽炎に揺れる季節の面影 道端に手向けられた 花が作る知らない影...
ただよい つづければ めくるめく けしき めざしていたのは...
君が好きだから 君の心の傷に僕を塗った 君の心の奥底の 深く沈むキッカケをこの手に掴んだ 君が好きだから 君の大好きな夏を好きになった...