遥か彼方見上げた夜空には 小さな無数の瞬き 背伸びして―同じ目線で見たい―と 隣で笑う君は泣いていた...
累ねた時間で 編んで繕った拙い生糸 気づけば外は雪が降っていた 悴んだ指先...
美化130パーセント 尊敬人物の闇 「本当にリスペクトしてます。」 固定化された定型文 信頼人物の影 「今回もレベル高いですね。」...
スライドカーテン引っ張って 黒色にまぎれた パーティー 遠のく退路 浮き足立っている事 二度と暮れない日に見たメロディー...
目を開き 宙を仰ぐ 雨催いの薄雲 目を伏せて 顧みる...
雲を切って 月が笑うころ さめざめと 雨を降らすの 少し冷たく 照らす優しさに そっと 体を寄せる...
再びたどるべき地図 道は見えない どうしたらいいのか… 燃やしてしまいたい 何故こうなるのか 僕にも分からない...
一片の羽に絶ちきれない 想いを込めて 飛ぼう 光が差す明日へ 願えば叶うと信じていた 弱い自分 まだ幻の檻に囚われて 夢だけ見てる…...
遠い場所に見える かすかな光 きっと 掴めるはず、そう信じているよ 僅かな隙間に 埋もれた色...
雲を裂いて 旋風が巡り 閉ざしていた 鼓動が鳴る 青く抜けた 宙の彼方...