子供の頃思い描いてた夢は世界のスーパースター テレビの向こう眩しい舞台 歌うことに憧れていたよ 多くの人に誉められたくて 何でも出来るような気がして...
凍えるように震えた 瞳の中に宿した 受け入れられないまま 捨てることを選んだ 私以外の誰もが共有する世界観...
天の神より与えられしは 妖姿媚態と迦陵頻伽 未来永劫 比類する可き 女等 現れ得ないさ...
夕暮れに急かされ西へと走り出す 光の示す先に希望抱いて 今この場所からは欠けている何かが そこには当たり前にあるような気がして...
目が合ったその瞬間(とき)には もうゲームは始まっていて なぞるべきシナリオだけ 悟られないように読み返している...
檻の中に隠すように鉤をかけた重い扉 流れ着いた無辜の人に爪を立ててしまわぬように 止まる事無く響く音 扉の向こうの人の鼓動...
真白なキャンバスに私を見つけ 色を重ねて切り取り始める 混ぜ合わせる赤と黒の中に...
手繰り寄せた糸で惹きつけるようにして 観客のいない舞台の幕が開く 見えない所へと視線を誘って...
おやすみ 目覚めぬように 明日を迎えるために 二つの違う言葉で生きる...
三日月、午前零時。 部屋の中に影は独り。 あなたはいつも通り...