手足二つずつ生えている程度じゃ 愛せるものも二、三で それが バカみたいに増えていくようだと 捨ててかなきゃいけないね だから沢山愛せるようにと 意地汚いこの僕は ある日 不器用な自分を愛するのは 止めにすると決めたんだ...
一、十、百、千人分の 「正解」を祈って 損得の感情ばっかを積んだ命を背負っている 肝心な本心たちは 戦力外通告 ドブ川へ投げ入れろ 許せない事ばかりが増えてきて 僕が僕じゃないみたいだ...
言葉になんてならない手紙をひたすら書いてさ 明日の自分に送りつけてやろうと思ったが そんな住所なんてない どこにいるかもわからない なら僕は この気持ちをどうすりゃいい...
余命数か月ばかりの恋に 点滴で扶養する患者達 被害者の甘い期待を弔い 悔悟の機会を躊躇うドクター 所以など行方知らず 未知の病巣に臥す患者達 発熱が死因 然れば早期に 躊躇すべきだったと知る放火犯...
ポップコーンのように弾けたミサイルとヒトの波 ヒットチャートとテレビはシンパ共の煙に巻かれた ねえ神様どうして僕らのこの声を無視するんだ 安寧に犠牲はそう、付き物ってやつらしい 僕ら 今、敬礼の合図をとり 三流映画の主役に 成り下がった...
これっぽっちの天体に7.00*10^9分くらいの命を捨てて 逃げる 一つ分の明かりで暮らせだなんて都合良い利己主義的な 話だ 青を黒で塗りたくった 画家の絵皿みたいだ...
サイボーグの熱気と 排気口に充満したガス ただ 奪い奪われるだけの相剋(そうこく) 曖昧な思い出と いつか見た郷愁は アンバランスで 窮屈な地に 置き場などないようだ...
青い空が汚れて見えますか 暗い部屋が何より好きですか あぁ、そんなら少し遊ぼうよ ねぇどうだい、今日なら少し安いから...
国道沿いに対峙する 僕達の閉じた未来 屋上階で目を瞑り 重力場に逆らう 道徳なんて死んじまえ 缶コーラ蹴り飛ばした 青春なんてこんなもの このセリフ何度目だ...
瓦礫の中で蹲るようにボクら目覚めた 捨て切れなくてずぶ濡れの夢腕に抱えて 瓦礫の山で胸に手を当てボクら誓った あの日のボクに別れの言葉ちゃんと告げなきゃ...