ワインに濡れた唇が 期待の色に染まる 焦らされながら はぐらかせては 今宵の行方を謀りだす 誰かのカナシミに嗤い 馴れ合う君に惑う...
次のルールへ 身を委ねよう 罪科の夜 飛沫に穢れ 限界ならば 見えそうにない...
歩き続けなさいと 言い聞かせてきたけど 本当は 信じられず 踏み出せずに 戸惑っていた やさしく生きなさいと 耐え続けてきたけど 本当は 許しきれず やりきれずに 思いつめてた...
螺旋に歪(ゆが)む街の 黄昏佇(たたず)む 静寂(しじま)に響く鐘の音に あゝ さんざめく胸 諭され羽ばたかされ 摂理を負わされ...
たとえば大人になれずに 悔しさばかりかかえて 苦い笑いかみしめては 遠い気持ち繰り返した 傷の深さ知った後に すこしやさしくなれてた...
ー星の息吹と 故郷の涙ー 砂に舞う蜃気楼の 遠き日々 耳すませば 哀しみと慈しみの 言霊(ことだま)は響き合う...
なんとなく 覚えてるよ 君と初めて出会ったとき あれは確かおととしの...
-太陽のように 明るく 月の光のように やさしく しとやかに瞬きだす 星のように...
螺旋の風の中を 見知らぬ女に出会う 十字を切る胸の上で...
とめどなく交わした言葉たち 語られた夢たち 目を閉じて描く景色の中...