その旋律は僕の心の色を映していた 君の奏でる声はいつも幼い少女のよう 目を閉じたまま空の色を知らない君の笑顔を...
真夏の小さな夢 揺らめく陽炎のような願い ――消えぬよう 地上の太陽は 君を連れ去って...
眠る森の奥で 微笑む麗しき 少女のその手には 翳（かげ）り莫（な）き十字架（クロス） 悲しみは千里へ 愁いを道連れに 魔女の住む家まで 轡（くつわ）を鮮血（ち）に染めて...
いつか見せてくれた 白く輝る月に 指を重ね祈る貴方は とても美しく 揺れる恋心に おぼろげな輪郭 秋の訪れを告げる風が 別れを連れて...
――揺れる恋路 朧月に 願い「君を忘却れよう」 いつか出逢う夢の少女...
差し延べられた枯れそうな掌 くれた花に名前などない 助けられるのなら教えてほしい 知っているはずだよ...
君の声が君の歌が今僕の心へ 雪のように積もるように 届くよ月織り 気づかないフリをした...
皆忘れた頃 始まる祈りの歌 ふたりだけの秘密の オールハロウズ...
面影探して彼方へさ迷う時の奏 天使の灰羽闇夜に散り逝く紅い雫 月影ゆらめく記憶は儚き花弁 名もなき想いは幼い君へ贈る旋律...
気づけば僕らは 隣同士だったね 異国の地で出会った 君は言葉少なに...