例えば 僕が 僕であるために 必要ないくつかのこと 自重に 堪えられない 存在の軽さと...
忘れられない、この想いのひとつ、ひとつ、 今もボクの心を占める 繰り返すだけ、精一杯の毎日だから...
川面(かわも)漣(さざなみ)囁くことにゃ そら来るぞ そら来るぞ 麓(ふもと)皆々音のなるまま もう直ぐか もう直ぐか 奇意(きい)に巻かるるお岳の領主 良からぬは 良からぬは 寺の御仁に刃を立てて 諸々挙(こぞ)って 炎や 怨や...
紅に染まる黄昏目指し行く 宵闇色を纏う旅人よ何を見る 渇いた大地に足跡残し行く...
ここにある一つの儚い舞扇 柄のないこの扇に宿る彼の命よ 昔桜舞い散る京の都で暮らす 名も無い絵かきの男は一人筆を執り...
黄昏が映した影法師 宵の闇に呑まれ 昨日までの日々が嘘のように 静けさ纏い 君の手が 創り描く物 僕が歌う...
不毛だと笑うのかい 黄昏を言い訳にして 目敏うな 之は只の愛嬌の一部さ...
薄ぼやけた夕暮れに野良犬が擦り寄る 石ころを投げ付けても避けようともしない ポケットに手を突っ込み唾を吐き捨てたら 街の灯がほんの少し黄昏た...
刹那の時を超えて 君の為に微笑んで 祈るように 手をかざして 宙を繋ぐあの軌跡のように...
静寂追い求めて 未開の地に根下ろす 夜明けの風と共に 訪れる 果てを目指す旅人らの 記した地図に導かれ やがて夢追い人たちが 移り住み街となる...