部屋に溢れてる空っぽの鳥籠 どれ一つとして中身は無いの 翼を持った自由な私は...
限りなく続く空 花薫る風運んで 見上げれば鳥たちが 羽を歌に乗せて舞う 鮮やかに照らす日差し 命導き出して この宵を照らす闇 静かなる安らぎを...
古ぼけた部屋の中 音は吸い込まれて 壊れたボトルシップ 主張も無く佇む 力を失った言葉の波が 彼女に降り注いでも ラフマニノフの奏でる旋律 叫びをかき消して行く...
あー どうしていなくなるの あんなにだいじにしてあげたのにね あー...
おかしな話だ 僕の居場所はココなのに どうしてこんなに息苦しいんだ...
燃えるような 紅い体に 私は100億の孤独を見た 自由求め はばたく姿は こんなにも窮屈に見えるのか...
白い蝶が飛んでいた 青い花は揺れてる あの蝶や花たちを 明日も見られるのかな その次の日はどうかな...
月のない夜 想い出朽ちて 幾千の錆びた夢見る 砂時計が 永い時で満ちれば...
広がるのは灰色の雲 嘗(かつ)て憧れた蒼穹(そうきゅう)は見る影もなく 吹き荒(すさ)ぶ風は影を運び 残された時間をただ削ってゆく 羽を奪われた鳥たちは 遠い空を憎み 世界の果てにあるという 幸福の地を求めた...
荒れ果てた町、瓦礫の山で水は濁ってまずい 僕たちだけが手を取り合っているの 誰一人、欠けることなくあの空の中、遠く...