きっと巡り合わせた 天使のほんの気紛れだよ 曲がり角で会ったみたいに ふっと始まってた どうにもなんない気持ち 大切すぎるからもてあます...
くぐもる声 乾いた吐息 ねえ 君には聞こえる? 風と立つ丘で見おろせば 他愛もないことなど...
冬の夜空 舞う白い欠片 肩に降りて季節(とき)を伝えに来るよ かじかむ指に吐く白い息が 無限の距離を そっと近づけるね...
涙の数だけ大人になれると信じてきたけれど 届かぬ思いに目眩 覚えて立ち止まる 「さよなら」と動いて見えた きみの口唇が哀しくて...
やわらかな風に 飛ばされて消えた わたぼうし追って 迷い道 君を見つけた...
今日を昨日に運んでゆく 大きな夕日に包まれて 長く伸びた影 手をつないだ 帰り道の途中 君の横顔 覗き込んだ あわてて笑顔を作るけど まつげに残る涙の粒は まだ乾かないかな...
あなたの言葉 白い闇の止(とど)め その目で見て来た憂いの境界を この胸でそっと砕いて 記憶は 絡まる銀河...
遥かにそっと揺らめく憂い 葛藤の記憶に動かされ 目蓋にずっと張り付く白い絶叫に凍えた 沈む月の迷い 存在は確かに 今ここに...
無言のまま闇に突き立てた刃が叫んで 紅蓮を背負う瞳が脈を打つ いつか運命(さだめ)と道を選んだ 全て飲み込む炎溝(えんこう)...
喧嘩とか分かち合うとか それって特別の境界線超えた二人だけのものだから そんな顔するんだね 見てるだけなんてもう嫌よ 三角の迷路を駆けてゆく...