夜の隙間 約束の丘で 月灯りに滴る 花弁にキスを 不思議の国 誘うその鍵 握ったままで少女は 大人になれない...
好き キライ 行く やめる また迷う このキモチ 素直になって 待つ 自由になる瞬間...
どこからか聞こえる なつかしい歌声 沈みこむハートを 熱くするメロディ 思い出せないよ 夜が暗すぎて やみの中で 迷いそうさ...
春の夜の夢の 浮橋途絶えして（はるのよのゆめの うきはしとだえして） 月影こぼれ桜 雪のように積もる（つきかげこぼれざくら ゆきのようにつもる） 静けき光の 中に佇んでいる（しずけきひかりの なかにたたずんでいる）...
嗚呼、夏の空気に浮かれた者ほど怖いものはない 嗚呼、宵は花見か月見で一献が風流でざんしょう 笛の音にツラ上げりゃあ...
君がくれた星が瞬く夜に裾は揺れて波へ飛び込む雫 いつか触れた時の魔法の彼方で君は踊る 君がくれた星が瞬く度に風を浴びて流れこぼれる雫...
白く淡く儚く 鮮やかな幻想 独りきりの夜はふわり空に溶けていく...
木枯らし吹き荒ぶ秋の宵 屋根の向こうで黒猫が笑う 柳の下にうつろう影を 追い掛け遊ぶ子の声を背に...
完成できないのは覚めてしまったから 木々は色を止め深い眠りを見る 展開できないのは名を知ってしまったから...
君と初めて出会ったのは 少し遅い桜が揺れていた朝 切りたての髪がくすぐったくて 制服の襟 ピンと張って...